心臓に酸素や栄養を送り込んでいる冠動脈という血管が詰まってしまい、心筋に血液が流れなくなる病気が心筋梗塞です。
これは冠動脈の動脈硬化が進んだり、何かの原因で血管内の脂肪等の固まりが破れ、そこに血栓ができて血管をふさいでしまうことが原因です。
心筋に血液が行かなくなると、その部分が壊死してしまいます。
やがて心臓の収縮・拡張ができなくなってしまうために、命にかかわる危険な状態になるのです。
心筋梗塞は60歳以上の男性に多くみられ、突然左胸あたりに激しい痛みが起こり、嘔吐や冷や汗が出て、ショック状態に陥ることもあります。
ただし、高齢者では痛みのほとんどない“無痛性心筋梗塞”というものもあるので注意が必要です。
心筋梗塞での致死率は3割~4割といわれていますが、死亡患者の半数以上は発症から2時間以内に死亡しているという統計が出ています。
ですので、早期発見・早期治療が大変重要といえるでしょう。
<症状>
胸のあたりや腹の上のあたりが痛みます。腹や背中、顎、後頭部に痛みがみられることもあります。
心筋梗塞の発作はほとんどの場合に激しい胸の痛みを伴いますが、なかにはこの痛みがなく、知らない間に進行している場合があります。
吐き気や、むかつき、なんとなくからだがだるいといった症状が続く場合には病院で検査してみましょう。
<予防>
塩分・糖分・脂肪分を取り過ぎず、バランスのよい食事をとるように心がけましょう。
適度な運動をし、ストレスを避け、規則正しい生活を送ることが大切です。
動脈硬化が原因のひとつでもありますので、血管を健康に保ち、血液をサラサラに保つようにしましょう。
血縁者に心筋梗塞の方がいる場合は特に注意が必要です。
また喫煙は極力避けましょう。
心臓は命をつかさどる最も大切な臓器です。
早期発見・早期治療はもちろんの事、未然に防いでいくことが何よりも大切です。
<治療>
その症状にあわせ血栓溶解療法や風船が先についたカテーテルを血管内に入れて詰まった部位で風船を拡げたり、冠動脈形成手術、バイパス手術等があります。
治療後は病状が軽い場合は病院を退院して自宅でリハビリをすることができますが、症状が重い場合には、専門のリハビリテーション病院で指導をうけ、リハビリすることをおすすめします。