本来は血管内の傷を修復するための“血栓”により引き起こされてしまう様々な病気が“血栓症”です。
血栓によって血管が狭くなったり、完全にふさがれてしまうと血液の流れが悪くなり、組織や臓器に障害を引き起こすことがあります。
その原因としては、血液内の状態が変化して凝固しやすくなったり、血管壁に炎症や損傷がみられるためであったり、血流が悪くなることによるものだったりと様々です。
加齢による血管の老化や溶解酵素の低下、血液成分の変化によることも多いため、特に40代以降は気をつける必要があります。
心筋梗塞・脳梗塞は、動脈硬化が血管内皮細胞の変性や剥離の原因になっているといわれています。
常に血液をサラサラに保つとともに、動脈硬化につながる肥満には十分注意したいですね。
血栓症は動脈血栓症と静脈血栓症に大別されます。また、血栓もその形態から白色血栓・赤色血栓・混合血栓・硝子血栓に種別されています。
<白色血栓>
血管に傷が生じたその場所でできたものです。
フィブリンに絡まった血小板の凝集が主体になっていて、顕微鏡でみると白っぽく見えるます。
主に動脈系に多く、心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こします。
<赤色血栓>
管が狭くなったり、閉塞する事で、血流が滞った場所にできます。
血小板に、さらに赤血球、白血球を取り込んだ血栓のことで、赤血球がフィブリンの中に多く取り込まれるため赤く見えます。
主に静脈系に多く、血液凝固の関与が大きいとされます。下肢の深部静脈血栓症が代表的です。
<混合血栓>
白色血栓、赤色血栓両方が混在しています。高脂血症などに多くみられます。
<硝子血栓>
フィブリンと少量の血小板が主体となっています。火傷や伝染性疾患の際に小血管や毛細血管に見られます。
また、血栓がある場所により症状は異なります。